組織概要

理事長のあいさつ Message from the Chair

この度は、当協会HPを閲覧していただき誠にありがとうございます。日本デフバレーボール協会は、聴覚障害者バレーボール関係者が集い設立したバレーボール団体で、2020年は22年目となります。主な事業は、日本代表チームの強化・派遣、デフバレーボールの全国大会の運営、PR活動、指導・普及等を行っています。現在、会員約400名、日本の最大規模の聴覚障害者スポーツ団体です。

デフリンピックとパラリンピック

パラリンピックは障害者のオリンピックと言われていますが、「聴覚障害者はパラリンピックに出場できません。」替わりに、デフリンピック(Deaflympic:聴覚障害者を表す”deaf”と”Olympic”を合わせた造語で、デフの世界スポーツ大会)を聴覚障害者自身が運営し、4年ごとに開催されています。パラリンピックが広く支援を集める中で、デフリンピックやデフスポーツは、世間に広く知られていないマイナー競技であり、聴覚障害であることから健聴者との意見の交換をしにくいことや国内のデフスポーツ環境等が未整備の状態であることなどから、競技の存在が希薄化し、埋没している状況にあります。

私たちの活動理念

この状況下で、私たちは、聴覚障害者の声ならぬ声を「手話」という言語と、バレーボールというスポーツをとおして、デフリンピックで世界一を目指し、普及活動を行いながら社会にデフバレーボールと聴覚障害者の実態を発信し、聴覚障害への理解を深め、聴者との共存社会の実現に結び付けていくことを活動理念としています。この活動は、スポーツ経験や年齢・聴覚障害の程度を問わず、聴覚障害者にアイディンティティを示し、日常あるいは社会生活を送る上でパワーの根源や目標になると思います。また、デフバレーを発展させることは、デフバレーのみにとっての利益ではなく、障害への対峙に悩む聴覚障害者や取り巻く家族や関係者をはじめ、その他の障害の人たちにとっても大きく貢献していくことができると考えています。

日本代表チームについて

2017年に開催されたデフリンピックサムスン大会で、日本代表女子は金メダル、男子は7位という成績をおさめました。次回は、2021年に開催予定のデフリンピック(開催地:ブラジル)に向け、日本代表男子・女子チームは、「夢、努力、感謝」の3つの言葉を心に刻んで、全国各地から選抜された選手が、金メダルを獲得するために強化合宿を重ねています。ひたむきに努力する日本代表チームにどうか応援をお願いいたします。

ご支援のお願い

デフリンピックの知名度がまだまだ低いことなどから、活動資金が集まりにくく、合宿参加や海外遠征にあたり、日本代表選手に多額の自己負担を強いている状態です。中には、実力があっても経済的な理由から日本代表を辞退せざるを得ない選手がいます。協会では、日本代表選手の負担を軽減できるよう鋭意努力しておりますが、恒常的に活動資金が不足しております。皆様より、代表チームにご支援の程よろしくお願い申し上げます。

 

沿革 History

協会組織

1998年
9月
日本ろうあバレーボール協会発足
1999年
11月
日本ろうあバレーボール協会Web開設
2009年
5月
協会の正式名称を日本デフバレーボール協会(JDVA)に変更
2010年
12月
一般社団法人に移行し、協会名称を「一般社団法人日本デフバレーボール協会」に変更

主催大会

・ジャパンデフバレーボールカップ(Japan Deaf Volleyball Cup /略称デフカップ)
6人制のバレーボール全国大会。2000年に東京で第1回大会を12チームで開催。2011年に行われた大阪大会では、過去最大の約500人の参加者が集まり、デフスポーツでは国内No.1のメジャー大会となっている。

・ジャパンデフマスターズバレーボールカップ(Japan Deaf Masters Volleyball Cup /略称マスターズカップ)
40歳以上の聴覚障がい者を対象にした6人制バレーボール全国大会で2013年に第1回を神戸市で開催。
シニア世代の生きがいの創生および積極的な社会参加を促進することを目的としている。

2000年
3月
第1回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (東京都:夢の島体育館)
2001年
3月
第2回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (広島県:安佐北区スポーツセンター)
2002年
3月
第3回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (広島県:安佐北区スポーツセンター)
2003年
3月
第4回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (千葉県:浦安市運動公園総合体育館) 個人会員制へ移行
2004年
3月
第5回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (大阪府:泉佐野市民体育館)
2005年
3月
第6回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (愛知県:小牧パークアリーナ)オープニングセレモニーに「ブライトアイズ」登場
2006年
3月
第7回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (静岡県:藤枝市武道館・市民体育館ほか)
2007年
3月
第8回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (静岡県:浜松アリーナ)
2008年
3月
第9回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (千葉県:船橋アリーナ)
2009年
3月
第10回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (広島県:広島グリーンアリーナ)
2010年
3月
第11回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (長崎県:シーハットおおむら)
2011年
3月
第12回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (大阪府:大阪府立体育会館)
2012年
3月
第13回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (徳島県:徳島市立体育館)
2013年
3月
第14回ジャパンデフバレーボールカップ開催 (静岡県:東部体育館他2か所)
 
11月
第1回ジャパンデフマスターズバレーボールカップ開催(兵庫県:神戸市勤労会館体育館)
2014年
2月
第15回ジャパンデフバレーボールカップ開催(奈良県:天理大学杣之内体育館)
 
11月
第2回ジャパンデフマスターズバレーボールカップ開催(京都府:木津川市中央体育館)
2015年
2月
第16回ジャパンデフバレーボールカップ開催(奈良県:天理大学杣之内体育館)
 
11月
第3回ジャパンデフマスターズバレーボールカップ開催(京都府:木津川市中央体育館)
2016年
2月
第17回ジャパンデフバレーボールカップ開催(神奈川県:川崎市とどろきアリーナ)
 
11月
第4回ジャパンデフマスターズバレーボールカップ開催(兵庫県:ニチイ学館ポートアイランドセンター)
2017年
2月
第18回ジャパンデフバレーボールカップ開催(神奈川県:川崎市とどろきアリーナ)
 
11月
第5回ジャパンデフマスターズバレーボールカップ開催(広島県:呉市総合体育館)
2018年
2月
第19回ジャパンデフバレーボールカップ開催(神奈川県:カルッツかわさき他)
 
11月
第6回ジャパンデフマスターズバレーボールカップ開催(大阪府:近畿大学記念会館)
2019年
2月
第20回ジャパンデフバレーボールカップ開催(神奈川県:川崎市とどろきアリーナ他)
 
11月
第7回ジャパンデフマスターズカップ開催(兵庫県:加古川市立総合体育館)
2020年
2月
第21回ジャパンデフバレーボールカップ開催(神奈川県:川崎市とどろきアリーナ)

日本代表チーム

・デフリンピック(Deaflympics)
デフリンピックとは、4年に一度、世界規模で行われる聴覚障がい者のための国際総合競技大会であり、障がい者スポーツにおける最初の国際競技大会である。夏季大会と冬季大会があり、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアにおいて始まった。設立当初は国際ろう者競技大会という名称であったが、1967年に世界ろう者競技大会(World Games of the Deaf)に名称変更、さらにIOCの承認を得て、2001年より現名称となった。2017年の第23回サムスン大会(トルコ)では97か国3145名が参加し、21競技が行われた。日本からは選手・スタッフ合わせて177名が参加した。

・世界選手権(World Deaf Volleyball Championships)
4年に一度デフリンピックの前年に開催される。バレーボール競技は2008年にアルゼンチンで第1回大会が行われた。

デフリンピック・世界選手権の戦績

1997年
 
第18回夏季デフリンピックデンマーク大会 男子・・・9位 / 女子・・・5位
2001年
 
第19回夏季デフリンピックローマ大会 男子・・・6位 / 女子・・・金メダル
2005年
 
第20回夏季デフリンピックメルボルン大会 男子・・・7位 / 女子・・・銀メダル
2008年
 
第1回世界選手権アルゼンチン大会 男子・・・銅メダル / 女子・・・銀メダル
2009年
 
第21回夏季デフリンピック台北大会 男子・・・5位 / 女子・・・銅メダル
2012年
 
第2回世界選手権ブルガリア大会 男子・・・4位 / 女子・・・5位
2013年
 
第22回夏季デフリンピックソフィア大会 男子・・・予選敗退 / 銀メダル
2016年
 
第3回世界選手権ワシントン大会 男子・・・6位 / 女子・・・4位
2017年
 
第23回夏季デフリンピックサムスン大会 男子・・・7位 / 女子・・・金メダル
2020年
 
第4回世界選手権(開催未定)
2021年
 
第24回夏季デフリンピック(開催地:ブラジル)(予定)
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