デフバレーボール男子日本代表チームへの応援ありがとうございます

いつも男子デフバレーボール日本代表チームを応援してくださりありがとうございます。

今回、大会途中での棄権という結果を皆様にご報告することは大変残念であり、申し訳ない気持ちで一杯です。この大会に向けて、男子チームは足掛け5年をかけて準備してきました。途中、新型コロナウイルスの蔓延によって合宿の中止や縮小が余儀なくされ、全員が揃って強化合宿を行うことができたのは今年3月に入ってからという状況でしたが、それでも選手たちはくさらず、言い訳することもなく、チームが勝つために自分の役割を精一杯こなしてくれ、チームが一体となる手応えを感じていたところでした。 
選手のこれまでの努力や大会に懸ける思いを考えると、何とかして試合を続行させたかったというのが本心です。そのため、バレーボールチーム独自の感染症対策を提案するなど、本部とも連日連夜の交渉を行い手を尽くしましたが、残念ながら決定は覆らず、今回の棄権という結論に至りました。

ブラジルに入ってからのチームについて。長旅の疲れや環境の違いにより調子を崩す選手が出てしまいましたが、1試合目の強豪ポーランド戦では全員バレーで2-3のフルセットまで持ち込むことができました。初戦に全力を出し切っての敗戦によりモチベーションの維持が難しい状況でしたが、狩野キャプテンを中心に気持ちを切り替え、その後のブルガリア戦とガーナ戦は連勝を収めることができました。
チームの雰囲気も上向きとなりいよいよ臨んだ世界王者ウクライナ戦。今まで日本は競ることもできなかった相手でしたが、平均身長が15センチ以上高い相手にも選手たちは臆することなく立ち向かいました。相手の攻撃を何度も何度も粘り強くレシーブし、魂をこめて攻撃する選手の姿は、ベンチから見ていて大変感動するものでした。何よりも、選手たちの熱き姿が会場の観客の心を動かし、いつしか日本を応援する声が大きくなっていったことを覚えています。結果は1-3の惜敗でしたが、収穫が多く、日本チームの可能性を期待させる試合でした。その後、前回王者トルコ戦、ヨーロッパ選手権3位のイタリアには敗戦してしまいましたが、いずれも、20点以上の緊張感のある攻防ができました。
これらの試合を通じて、選手達は世界と対等に戦えるという強い自信を得ることができたと感じています。そしてこのような僅差の中で勝つためのあと1ピースをどのように埋めるのか、それを確認するために残り2試合を全力を挑もうと準備をしていました。

特に、ウクライナ戦で見せた戦い方は今後の日本代表にとって明るい材料であることは確かです。戦力で勝る相手に対し、試合に出ている選手、ベンチメンバー、スタッフが一丸となって奪った象徴的なセットでした。結果としては、メダルに届きませんでしたが、選手たちの頑張りを誇りに思います。次回の大会ではこの悔しさをバネにメダル獲得という悲願を必ず達成してくれると信じています。

最後に、選手・スタッフのご家族や関係者の皆様、応援してくださった全ての皆様には皆様には厚く感謝の意を表するとともに、このような不本意な形でデフリンピックが終わってしまったことを心よりお詫び申し上げます。

第24回夏季デフリンピックブラジル大会
バレーボール日本代表男子チーム
監督 村井 貴行


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